【大阪府臨床心理士会】ひきこもり予防と初期対応 ~思春期支援から始まる予防の視点~【感想】
2018年12月03日(月)
代表岡崎が2018年12月2日「2018 年度 大阪府臨床心理士会 合同研修会」、「≪G≫ ひきこもり予防と初期対応 ~思春期支援から始まる予防の視点~」にて話題提供をさせていただきました。
日々、カウンセリングにおいてひきこもり者やそのご家族を対応している中で「あの時にこういう支援があれば」と思ったり、「あの時こういう心理療法を受けていれば・治療を受けていれば」と言った声を聴くことは決して稀ではありません。
そして,今回はひきこもりの予防と初期対応を考える話題として,精神科臨床サービス 第18巻04号「カウンセリングを届ける:新しい心理士の役割と可能性(http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo01/bo0110/index.html)」の中でも取り上げた1事例を発表させていただきました。
数百人を超えるフロア参加者の方にどのように私の発表が届いたのかはアンケート結果を見ないとわかりませんが,個別で感想をたくさんの方からいただき,また講師の斎藤環先生からも講評をいただき、新たな示唆も得られました。
「ひきこもり」は状態像であることから、さまざまな人がその範疇に入ります。私は基本的に「孤独」がキーワードであり、再度社会とつながることが必要だと思っています。(つながりたいと思った時に)
参加されていた方もスクールカウンセラーをはじめ,NPO,教員,福祉など幅広く参加していただき誠にありがとうございました。その多くは斎藤環先生の発表を見に来られたと思いますが,最低限,会の目的を達成するための話題提供は出来たかなっと思っております。人の多さに珍しく緊張しましたが。
このような貴重な機会をありがとうございました。
参加者の一助になれば幸いです。
今年度は後2つ講師として講演会を行う予定です。すでにHPにあります伊丹市,来年1月には三田市でお話させていただく予定です。講師の受け付けは随時行っております。詳しくはHPからお申し込みください。
HP:メンタルワークス大阪
今回の研修情報
内閣府の調査による 15 歳~39 歳までの広義の「ひきこもり」は、約 54 万人と推計され、
当事者の高齢化も 8050(80 代の親、50 代の子)問題として実態調査がはじまるなど大きな
社会問題となっています。思春期支援に関わる臨床心理士は、不登校の延長線上に社会的ひきこもりがあることにも目を向け、相談活動を行う必要性を感じています。本研修では、はじめに社会的ひきこもりについて第一人者である斎藤環先生から支援に必要な知識やポイント等についてお話しいただきます。次に、ひきこもり支援を中心に活動さ
れている岡崎剛先生に話題提供をいただき、我々が当事者の立ち直りにできることは何かを考えていきたいと思います。
企 画: 教育部会
講 師: 斎藤 環(筑波大学大学院 医師)
話題提供: 岡崎 剛(メンタルワークス大阪)
司 会: 岡田信吾(大阪府立高校スクールカウンセラー)