代表岡崎の共著の論文が掲載されました

2016年03月29日(火)

代表岡崎の共著の論文が掲載されました。

行動療法研究 41(3), 167-178, 2015-09-30 一般社団法人日本認知・行動療法学会
「ひきこもり状態にある人の親に対するCRAFTプログラムの効果」

抄録 本研究の目的は、ひきこもり状態にある人(以下、ひきこもり本人)の親を対象としたCRAFTプログラムの効果を検討することであった。本研究においては、CRAFT群7名、自助群7名が設定された。その効果測定として、ひきこもり状態の改善、相談機関利用の有無、否定的評価尺度、セルフ・エフィカシー尺度(以下、エフィカシー)、心理的ストレス反応尺度(以下、SRS-18)、ひきこもり家族機能尺度(以下、家族機能)について親に回答を求めた。その結果、自助群よりもCRAFT群において、ひきこもり状態の改善やひきこもり本人の相談機関の利用が多く認められた。また、CRAFT群、自助群のいずれにおいても、親の「エフィカシー」が向上し、SRS-18の「抑うつ・不安」、「不機嫌・怒り」、家族機能の「正の強化」、「負の強化」が改善された。考察においては、親の年齢、ひきこもり期間を統制したうえで無作為割り付けによる効果検証の必要性が指摘された。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110010006207

メンタルワークス大阪では、ひきこもり状態の子どもをもつご家族の相談を行っています。また、家族に対する個別CRAFTも実施しています。